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新型コロナウイルス対策特集
中日新聞LINKED〈発〉

コロナ禍でマスクをしながら仕事をする方々へ

ー人への接し方・笑顔の伝え方ー

2020年12月4日|2,065 VIEW

現在、コロナウイルス感染防止のために、店員さん、銀行や郵便局の窓口の方、医療従事者、保育関係者、教育関係者など、マスクをしながら仕事をしている人が多くいます。

しかし、マスクをしていると表情が読めないため、言葉以外でのコミュニケーションが取りにくくなります。

実は笑顔でいたとしても、口元が見えないためどのような表情で話しているのかを読み取ることが難しいのです。

目もとしか見えていないため、表情が出せない・読めないといったことがちょっとした誤解を生んでしまうかもしれません。

そこで、今回はマスクをしたままで笑顔になっている自分を、どのようにして表現できるかについて提案します。

 

マスクの下でも笑顔を

マスクの下でも笑顔でいることはある程度わかります。

目が細くなったり目尻の具合で、多少はその表情を読み取ることができるでしょう。
マスクをしていても、よりにっこりとした笑顔で接してみてください。

 

 

声のトーンや言葉遣いを意識する

表情が読みにくくても、声のトーンを高くしたり声色を明るくしたり、抑揚をつけると良い雰囲気を出すことができます。

相手が話すことに対して、「なるほど」「そうなんですね」と相槌をうったりうなずいたりすることも、こちらが「きちんと聞いていますよ」「話していることを理解していますよ」という意思表示になるため大切です。

もちろん、普段通りに言葉遣いも丁寧にしましょう。

マスクをしていると声が聞き取りにくいため、はっきりとゆっくりと話すとより聞き取りやすいでしょう。

マスクで声がこもるため、いつもよりも大きめの声を出すようにするといいですね。

 

目ヂカラ・眉ヂカラを活用する

目は口ほどにものをいうとされているように、目には表情があります。マスクをしていると目もとしか見えませんが、相手の目を見て話し目で自分の気持ちを表現してみましょう。

人は、挨拶をするときに(出会ったときに)お互いの目を見つめてから、眉を⅙秒ほど上げて微笑むことがわかっています。
人と人とはこの行動によって、相互にその攻撃性が弱められるとされています。
要は、「あなたを歓迎しています」「友好的に感じています」という表れです(参考文献1)。

このことを利用して目で気持ちを伝えるとき、「目ヂカラ」と「眉ヂカラ」を活用してみましょう。

目ヂカラは、優しく視線を送る、目で微笑む、じっと見るなど目の表情作るのです。

アイメイクで目の大きさや華やかさを表現できますが、それだけではなく「目の表情」ということを意識してみましょう。

眉も同様に、表情を意識します。眉がある程度見えるように前髪を工夫しておくといいですね。

マスクで目のすぐ下からは隠れているので、前髪が眉や目にかかっているとより表情が読み取りにくくなります。次のことをポイントにしておくと良いでしょう。

●挨拶は眉を上げてからにっこりと笑う
●話している最中も時折眉を上げて相手を見る
●眉が薄い人は描いておくのも良い

 

身振り手振りを取り入れる

相手にわかるように身振りや手振りを使って、「こちらです」と手を使ったり、「ありがとうございました」とお辞儀をしたり、そのときの動作でご案内する方向や気持ちを示すことができますね。

きちんと伝えたいという思いをもって身振りなどを取り入れてみましょう。

これらのことは、人に接する仕事をしている人はおそらく普段も行っていることでしょう。

しかし、普段よりも意識して行うようにすると、相手に不安やマイナスイメージを与えにくいと考えられます。

 

■参考文献
・鹿取廣人他 編 「心理学」東京大学出版会

画像提供:PIXTA

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