在宅ワークによる健康への影響と対策②
パート2
今回は、「在宅ワークによる健康への影響と対策 パート2」として、生活習慣の変化、腰痛・肩こり、目の疲れ、血栓についてお話します。
生活習慣の変化
食習慣の変化
在宅ワークでは、テレビ会議などの時間を除くと好きな時間に好きなものを食べられる環境にあることも多いため、間食が増加するなど食習慣の変化が考えられます。
家にいるため、インスタント食品やデリバリーなどを利用して栄養が偏る可能性もあるでしょう。
対策
●食事や間食の時間を決める
●インスタント食品やデリバリーで栄養が偏る場合は、その分夕飯などで足りない栄養を補給する
●野菜が少なくなりがちなため、簡単にできるサラダなどを準備して一緒に食べられるようにする
飲酒・喫煙の増加の可能性
外出できないストレスや通勤時間がなく比較的時間があることから、飲酒や喫煙の回数や量が増えることが考えられます。反対に、飲み会が制限されることにより飲酒量が減る人もいます。飲酒や喫煙が増える場合は注意が必要です。
対策
●飲酒・喫煙の時間と量を決める
●飲酒は日を決める
●ストレスは、飲酒・喫煙以外のことで発散する
生活リズムの変化
通勤時間が減るため、起床時間や就寝時間が遅くなるなど生活リズムが変化する人もいます。一方で、通勤時間がなく余暇の時間が増えるため、運動や趣味の時間として日頃できなかったことに組むなど、有意義に時間が使えるというメリットがあります。
対策
●起床・就寝時間や食事時間を決め、規則正しい生活を心がける
●リフレッシュできるようにうまく時間を使う
腰痛・肩こり
自宅では机や椅子が仕事用になっていないことが多いため、姿勢が悪くなり腰や肩、手首などに負担がかかりこりや痛みを生じます。可能な限り身体の負担が軽くなるような工夫が必要です。
対策
●クッションなどを使用し身体の負担を軽くする
●小休止を入れてストレッチをするなど身体をほぐす
目の疲れ
家では、仕事をするために最適な照明が保たれない場合があります。また、パソコン仕事が増えるため、目の疲れや充血を引き起こすことがあります。仕事用の机や椅子がないことによって、正しい姿勢が保てないことも目に影響を与えるでしょう。
対策
●仕事中も目を休める時間を作る
●可能な限り適度な照明や姿勢が保てるように環境を整える
●ドライアイになりやすいため、目薬などを活用する
●目の疲れがひどいときや目に異常を感じるときは受診する
血栓
在宅ワークではパソコンで作業することが多く、立って歩く動作が少なくなることもあるでしょう。座っている時間が長いと血流が悪くなり、血栓を作りやすい状態となります。飛行機に長く乗っていることによって、エコノミー症候群になるのと同じです。
対策
●小休止を入れてトイレに行ったり、軽くストレッチをする
●仕事中も膝や足首を曲げ伸ばしする
●水分をこまめに補給する
在宅ワークによる様々な健康への影響とその対策をお伝えしました。在宅ワークは、その頻度や形が変わりながらまだまだ続くと推測されます。ちょっとした工夫で身体への影響を少なくできますので、ぜひこの記事を参考にして下さい。
※参考サイト
産業医科大学
■新型コロナウイルス流行に伴い急遽はじまったテレワークの健康影響
画像提供:PIXTA
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