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新型コロナウイルス対策特集
中日新聞LINKED〈発〉

学校での新型コロナウイルス感染症の予防対策①

パート①

2020年8月21日|1,720 VIEW

新型コロナウイルスの影響で、夏休みが短縮されている学校も多いようです。今後の学校生活も新型コロナウイルスの影響を受けて変わっています。

今回は、2回に分けて学校がどのような対策をとるべきか具体的項目に関するマニュアルを分かりやすくご説明します。

パート1では学校での新しい生活様式と3つの密の回避について、パート2では学校での具体的な活動場面の危険と感染したときの流れをお伝えします。

学校での新しい生活様式

新型コロナウイルスの感染者が増えつつある中で、多くの学校で「3つの密」を徹底的に避けるために、基本的な感染対策を継続する「新しい生活様式」を導入しています。

具体的に、どのように予防策を実行していくのが効果的なのかを紹介します。

学校生活における一番の感染リスクは、休み時間や登下校など教職員の目が届かない所での児童・生徒等の行動です。一人ひとりが自分と周りのみんなを守ることを考えて行動しましょう。

登校時の必要な持ち物

咳やくしゃみをしたときに、つばが飛ばないようにマスクを着用し、万が一マスクがない場合はハンカチなどで口を覆いましょう。

●清潔なハンカチ・ティッシュ
●マスク
●マスクを置く際の清潔なビニールや布等

 

 

基本的な感染症対策の実施

基本的な感染症対策は次のとおりです。

●感染源を絶つこと
●感染経路を絶つこと
●抵抗力を高めること

「感染源を絶つこと」は自分が感染しないこと、または学校に感染を持ち込まないことが大切です。

「感染経路を絶つこと」は、新型コロナウイルスに感染している人が咳やくしゃみをしてつばを飛ばしたり、ウイルスがついた手でドアノブなどを触ったりすることを防ぐことです。

他に、栄養や睡眠を十分に摂って「身体の抵抗力(免疫力)を高めること」もとても大切です。

手洗いの6つのタイミング

行動の要所で手洗いをしましょう。

●外から教室に入るとき
●咳やくしゃみ、鼻をかんだとき
●昼食(給食)の前後
●掃除の後
●トイレの後
●共有のものを触ったとき(チョークや黒板消し・ドアノブ・遊具など)

咳エチケット

咳エチケットも随分定着していると思います。くしゃみが出そうになって、マスクやハンカチがない場合、袖や肘で鼻・口を覆ってください。とっさに手のひらがで抑えることもあるかもしれませんが、そのときにはすぐに手を洗って他のものに触らないことが大切です。

●マスクを着用(鼻や口を覆う)
●ティッシュやハンカチで鼻や口を覆う
●袖(腕)で鼻や口を覆う

 

学校での3つの密の回避

学校では、どのようにすれば3つの密を避けられるかを考えてみましょう。

密閉の回避「換気をすること」

●窓のない部屋
入り口をあけておいたり、人の密度が高くならないようにしましょう。

●体育館のような広く天井が高い部屋
体育館のような広い場所でも換気は必要です。

●エアコンを使用している部屋
エアコンは室内の空気を循環しているだけで、換気の作用はありません。換気が必要です。

 

密集の回避「身体的な距離を保つこと」

新しい生活様式では、人との間隔はできるだけ2メートル(最低1メートル)空けることを推奨しています。

教室の机の配置や向き、座る場所の工夫が必要です。

密接場面の対応「マスクをつけること」

教室内で会話するため、基本的に常時マスクの着用をすることが望ましいとされています。でも、暑い夏は要注意です。

マスクを着用しなくても良い場面

●十分な距離を保てる場合
●熱中症などの健康に悪影響がある可能性が高い場合
●体育時授業中

 

【参考文献】
■文部科学省 「学校における新型コロナウイルス感染症に関する衛生管理マニュアル~『学校の新しい生活様式』~

■厚生労働省 「国民の皆様へ(新型コロナウイルス感染症)

画像提供:PIXTA

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