マスクの認識を深めよう②
パート2
マスクの認識を高めようパート2です。今回は、咳エチケット、子どものマスクの考え方、マスクをすることで困る人への配慮について紹介します。
咳エチケット
咳・くしゃみをする際、マスクやティッシュ・ハンカチ、袖、肘の内側などを使って、口や鼻をおさえるようにして、つばが飛ばないように咳エチケットを行いましょう。
手のひらで押さえると、手で物を触ったりつかんだりするため、手に菌がついていると触った物に菌を付けてしまいます。その場合、手をすぐに洗うか消毒をしておくとよいですが、外出中はすぐに洗えないことも多いため、マスクかハンカチやティッシュなどを持ち歩くようにするといいですね。
子どものマスクの考え方
2歳未満の子どもにマスクをすることは危険だと考えられています。
2歳未満は危険
2歳未満のマスクは呼吸を妨げる可能性があるため危険です。
日本小児科学会では、2歳未満のマスクの着用について、下記のように危険性を挙げています。
●呼吸が苦しくなり、窒息の危険がある。
●嘔吐した場合にも、窒息する可能性がある。
●熱がこもり、熱中症のリスクが高まる。
●顔色、呼吸の状態など体調異変の発見が遅れる。
外国では、政府が就学前の子どもへ帽子にフェイスシールドがついたものを提供している国もあり、保育園などで使用しています。
運動する時は基本的にマスクはしない
基本的に負荷がかかる運動をするときにはマスクを使用しない方がよいと考えられています。
学校の体育の授業などでは、その時の状況でマスクをすることもありますが、熱中症にも注意する必要があるため、時々マスクを外したり休憩を取ったりすることをおすすめします。
子どもがマスクをしている時は注意が必要
子どもがマスクをしているときには、何歳であっても保護者や周りの大人が注意を払っておくことが重要です。
特に就学前の子どもは、自分でマスクを外せなかったり、苦しいと言えなかったりする可能性があるため気をつけてあげましょう。
マスクをすることで困る人への配慮
聴覚障害者は、口元を読み取って会話するため、マスクをしていると何を言われているかがわかりません。また、声がくもってよく聞き取れない高齢者もいることでしょう。
お店側の対応としては、手話ができなくてもメモなど伝え方を配慮すると、コミュニケーションをとるのに助かる方々がいます。例えば、レジだと「スタッフがカードに触れなくてもよいように、ポイントカードはスタンプを押す場所が見えるように出してください」というように、よく使うやり取りはレジ近くに見えるようにしておくとよいでしょう。
マスクは完全に新型コロナウイルス感染を予防できるものではありません。
引き続き3つの密を避ける、手洗い、うがいなどは続けていきましょう。
■詳しくはこちら>>日本小児科学会「乳幼児のマスク着用の考え方」
画像提供:PIXTA
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