マスクの認識を深めよう
パート1
新型コロナウイルス感染の予防のために、これからもマスクをして過ごすことになると思います。ここでマスクの認識を深めていきましょう。
今回は、2回に亘ってマスクについての情報をお伝えします。
パート1ではマスクの種類やマスクの効果について、パート2では咳エチケットや子どものマスクの考え方、マスクをすることで困る人への配慮について紹介します。
マスクの種類
家庭で使用されているマスクは、不織布製マスクとガーゼマスクの2種類があります。
不織布製マスク
不織布は、繊維や糸等を織らずに熱や化学的な作用によって接着させることで布にしたもので、様々な用途で用いられています。不織布製マスクは、よく使い捨てのマスクに使われているタイプのものです。
現在、家庭で使用されているマスクの約 97%が不織布製マスクです。 不織布製マスクの形状は、大きく分けて2つのタイプが あります。
プリーツ型マスク | 立体的なプリーツ構造のマスク |
立体型マスク | 顔の凹凸に沿った形で密着性を高めたマスク |
ガーゼマスク
ガーゼマスクは、綿織物を重ねて作ったマスクです。 家庭用に使用されているマスクの約3%がガーゼマスクです。 改良が重ねられていますが、ガーゼマスクでは、空気中の飛沫の侵入を防ぐことに十分な効果が得られないとされています。
したがって、ガーゼマスクをハンカチなどの代わりに使用することは可能ですが、 フィルターとしての性能を考えると、不織布製マスクがない場合に使用するというものです。
マスクの効果
症状がある人と症状がない健康な人が、マスクをすることによってどのような効果があるのか説明します。
症状のある人がマスクを使用する場合
咳やくしゃみなどの症状のある人は、できる限り外出しないようにすることが理想です。しかし、やむをえずに外出するときには、飛沫を飛ばすことを防ぐために不織布製マスクを積極的につけることが推奨されています。これは咳エチケットの一部と理解すると良いでしょう。
症状のない人がマスクを使用する場合
マスクをつけることによって、ドアノブ、押しボタンなどに付着したウイルスが、手から口や鼻に直に触れることを防げるため、ある程度は接触が避けられ感染を減らすことができるとされています。
また、ウイルスを含んだ飛沫は、不織布製マスクである程度は侵入を防げます。しかし、健康な人が不織布製マスクをつけたからといって、マスクの隙間から入る可能性があり完全に飛沫を吸い込まないようにすることはできません。このことから、次の感染予防策を優先的に行うことが推奨されています。
●咳や発熱等の症状のある人に近寄らない(2メートル以内に近づかない)
●流行時には人混みの多い場所に行かない
●手指を清潔に保つ
【参考文献】
■厚生労働省「新型コロナウイルスとマスクの効果について」
■厚生労働省「新型インフルエンザ流行時の日常生活における マスク使用の考え方 」
画像提供:PIXTA
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