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新型コロナウイルス対策特集
中日新聞LINKED〈発〉

安心して働くためにコロナハラスメントをしない!させない!

新型コロナウイルス対策

2020年5月19日|6,982 VIEW

社会問題のひとつとして取り上げられるハラスメントですが、現在は40種類以上のハラスメントがあり、対策が必須となっています。
そして、今新たな注目を浴びているのがコロナハラスメントです。
在宅勤務など仕事環境に変化がある中で、どのようなハラスメントが問題となっているのでしょうか。誰もが安心して働ける環境を整えるためにも、できる対策を考えていきましょう。

コロナハラスメントの実態

新型コロナウィルスに関連して次のようなことが職場内で問題となっています。

ぜんそくやアレルギー咳をしていたら「コロナじゃないの?」と嫌な顔をされた

体調不良で休んだら、職場内で避けられるようになった

会社で在宅勤務を推奨しても、直属の上司からの許可が出ない

在宅勤務を願い出たら、上司に「甘えたことを言うな」と言われた

上司に「コロナになんてかかるわけない」と言われ、体調不良でも休めない

 

コロナハラスメントでは大きく2つの側面があります。

『少しの体調不良でも新型コロナウィルスと結び付けられてしまう』

『自分と上司や同僚との間で考え方や知識の違いがある』

 

これらのことにより、思いがけない差別を受けることになった、上司や同僚の考え方に合わせなくてはならない、という辛さを感じることになるのです。

個人でできるコロナハラスメント対策

ハラスメント対策は会社に委ねるだけではなく、個々でできることもあります。自分の身を守るためにもできることを積極的におこなっていきましょう。

① コミュニケーションをいつも以上に大切にする

コロナハラスメントの奥に隠れているのは、不安や恐怖です。
未知のウイルスですから、命の危険も考え、多くの人がとても敏感になっています。
いつも以上に聞くこと、伝えることを大切にしましょう。
お互いの状況や考え方を知ることで理解が深まり、余計な想像や決めつけがなくなります。

② 自分の心を穏やかに保つ

気持ちにゆとりがないと、イライラして誰かに当たってしまうことがあります。
心をリラックスさせることを毎日の生活の中に取り入れましょう。

③ 正しい知識を持つ

知らないことほど人を不安にさせるものはありません。それぞれが正しい知識を持つことで、過度な反応をせず冷静な行動ができるようになります。

組織で取り組むコロナハラスメント対策

経験のない状況に対応するためにも、組織自体が変わっていくことが求められています。
組織として働く人を守るために、できることは何かを考え取り組むことが大切です。

① 知識の共有

新型コロナウィルスについて、業界として必要な知識や職場でできる感染対策などを、全社員で共有できるようにします。
共通認識があることで、誰もが行動しやすくなります。

② 新しいルールを作る

在宅勤務や時間差出勤などで、今までと違う働き方が求められています。
昨日まで常識だったことが、今日は非常識になっていることもあります。そのため新しいルール作りも必要です。

③ 従業員の心のケアをおこなう体制を作る

不安を抱えながら仕事をする従業員の心のケアも、組織として重要な役割です。
社内に十分な体制がないのであれば、自治体などでおこなっているカウンセリングや相談窓口の案内をするのでも良いでしょう。

新しい常識を受け入れるゆとりを持つ大切さ

ハラスメントは個人の考え方の違いや、社会変化に対応しきれないことによって生まれます。

コロナハラスメントは早期に対処することにより防止できます。

個人と組織が協力して対策を講じることが大切ですので、個人でできること、組織として取り組むことを実践し、働きやすい環境を自分たちで作るようにしましょう。

詳しくはこちら>>一般社団法人 日本産業カウンセラー協会

 

画像提供:PIXTA

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