中日新聞 地域医療ソーシャルNEWS
  • Facebook
  • Twitter
  • Line
新型コロナウイルス対策特集
中日新聞LINKED〈発〉

子どもの予防接種や健診は予定通り受けましょう

今一度、正しい情報を確認しよう。

2020年5月8日|194 VIEW

子どもの予防接種や健診は予定通りに受けて、予防できる病気をタイミングよく予防することが大事です。注意点を守って受診しましょう。

予防接種や健診だと、病気でもないのに病院に行ってもいいのか迷う

新型コロナウイルスによって「3つの密」を避け、行動が制限されている中で、多くの親が子どもの予防接種や健診を受けるために病院へ行くべきかどうか迷っています。

予防接種や健診で病院に行くこと自体が、新型コロナウイルスに感染しそうでこわいと思っている人も多いことでしょう。一方で、こんなに大変なときに病気でもない予防接種や健診を受けに行ったら、病院側の迷惑になるのではないかと躊躇する気持ちもあるかもしれません。

自分自身と子どものことを思えば、感染したくない気持ちも当然です。また、医療従事者の大変さを思って受診をやめようかと思うことは、他人を思いやる心からくるものです。どちらの気持ちも持って当然です。

その気持ちを持ちつつ、どのようにすればお互いのウイルスの感染の機会を減らし、病院側への配慮を行えるかを考えることは大切なことです。

子どもの予防接種は、予定通りに受ける

このような状況でも、子どもの予防接種や乳幼児健診は、予定通りに受けることが奨励されています。

日本小児科学会では、乳幼児健診は起こりやすい病気や問題を早めに発見して治療につなげること、予防接種は感染症にかかる前に接種することが重要であるとの見解を示しています。

地域によっては集団健診が中止になっていることもありますが、行われている場合は、時間差を利用するなど「3つの密」を避けるように工夫されています。

「3つの密」
①換気が悪い密閉空間
②多数が集まる密集場所
③間近での会話をする密接場面

 

今後も新型コロナウイルスは流行が想定されるため、予防接種や健診を避けるデメリットは大きいと考えられます。予防接種や健診が安全に実施され、安心して受けるためには、医療施設側の配慮と受ける側の協力が必要です。

病院に行くときの注意

病院に行くときに、万が一自分が感染していてもうつさない方法、うつされない方法を行う必要があります。次のことを意識して受診しましょう。

①マスクをつけることや手の消毒をすることは大原則
②咳や熱などの症状があるときには予防接種や健診は見送る
③咳や熱などの症状があった場合、2週間ほど症状がないことを確認してから行く
④予防接種や健診を受ける子どもと保護者1人で行く
⑤病院や会場となっている場所でおむつを替えない
⑥可能な限り寄り道しないで帰宅する


発熱や咳などの症状があるときには、症状がなくなった日から2週間は自宅で様子を見て、健診や予防接種の時期をずらしましょう。会場でのおむつ交換は、排泄物からウイルスが感染するリスクがあるため、行わないようにしましょう。どうしても交換する必要がある場合は、おむつは密閉袋に入れて持ち帰ってください。また、最少人数で行動し、人が集まらないように努力することも大切です。

発熱などの症状は、新型コロナウイルスには関係ないこともあります。その他の症状を観察しながら、受診が必要かどうか医療機関に相談して下さい。必要な医療を受けることに遠慮することはありません。医療機関によって、対応が違うこともあるため、まずはかかりつけの医療機関に相談しましょう。

出典:日本小児科学会 「新型コロナウイルス感染症に関するQ&Aについて」

画像提供:PIXTA

中日新聞リンクト編集部からのお願い

皆さまからいただくコメント・ご意見が、私たちの活力になります。より良いサイトづくりのため、皆さまの投稿をお待ちしておりますので、ぜひ下記投稿欄からお気軽にコメントください!
各病院への診療に関する質問・相談等はこちらではお答えできませんのでご了承ください)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です