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岐阜県総合医療センター

【小児腎臓病】子どもの急性糸球体腎炎。検査と治療の流れ。

コロナ禍でも気をつけるべき病気について:小児腎臓病

2021年10月29日|5,382 VIEW

溶連菌感染症になったお子さんが、その後「顔や手のむくみ」や「肉眼で確認できるような血尿」を発症した場合、急性糸球体腎炎の可能性があります。できるだけ早く専門的な医療機関で検査と治療を受けましょう。

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基本的な検査は、尿検査と血液検査です。

急性糸球体腎炎は、基本的に医師による診察と尿検査、血液検査で診断可能です。ただし、他の腎臓病と見分けるなどのために、腎生検(※)を実施することもあります。
※腎臓の組織を細い針で採取し、顕微鏡で検察する検査。

■診察
直接患者さんを診察し、「むくみや目に見える血尿、尿量の減少、高血圧などの症状があるか」、「過去に腎臓病や高血圧などを患ったことがあるか」、「1〜2週間前に発熱やのどの痛みなどの症状があったか」などを確認します。

■尿検査
尿検査では主に、「血尿」と「タンパク尿」の有無を確認します。程度の差はあれ、急性糸球体腎炎では、ほぼすべての患者さんに血尿が見られ、尿からタンパクが検出されるケースも多いです。

■血液検査
血液検査では、血清クレアチニン値などで腎臓の機能が低下していないかを調べるとともに、溶連菌の抗体検査(ASOやASKなど)を行い、溶連菌の感染があったかどうかを確認します。

■腎生検
診察や尿検査、血液検査だけでは診断を確定できない場合や、急性糸球体腎炎とは合わない経過を示す場合などに行います。ほかの検査に比べて体への負担は少し大きいですが、糸球体腎炎を診断するうえでは最も正確かつ確実な検査方法です。

 

画像提供:PIXTA

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