サルコペニア・ フレイル予防

地域医療の豆知識

健康寿命を延ばすには、サルコペニアとフレイル対策が必要。まずは「栄養」の視点から。

高齢の方、高齢者をご家族に持つ方にとって、大切な言葉があります。「サルコペニア」と「フレイル」。健康寿命を延ばすために、今、注目されている言葉です。
まず、サルコペニアとは、加齢、疾患、栄養摂取不足、吸収不良などが要因となり、筋肉量が不足、筋力・身体機能が低下している状態をいいます。歩く速度が低下した、階段が上れないといった方は、注意が必要です。
そして、フレイルとは、加齢に伴い身体の予備能力が低下し、健康に障害が起こりやすくなる状態を指します。いわゆる、介護を必要とする前段階。活動量や身体機能が低下、社会交流の機会減少などが要因とされています。
サルコペニアがフレイルを引き起こすなど、この2つは関連し合っています。その連鎖を断ち切るには、バランスの良い食事(たんぱく質やアミノ酸の摂取)、筋肉に負荷をかける運動などが大切。今の食習慣や運動(活動)習慣などを見直し、サルコペニアとフレイル対策を心がけましょう。

 

 

西尾市民病院では

栄養は、健康のすべての基盤。入院中も退院後も、患者さんを支えるために。

高齢の方は、どうしても食事量が少なくなる、簡便な食事になる、糖質が多くなる、食事回数が減るといった傾向があります。それらが入院中に少しでも改善できるよう、私たち管理栄養士は、喫食率、食形態、嗜好などをヒアリングし、摂取状況を確認するなどして、食事の変更、補助食品の提供などを行っています。
また、多職種でNST(栄養サポートチーム)を結成し、主治医に対して、適切な栄養補給方法の提案や、回復や合併症の予防に有用な栄養管理方法の提案なども実施しています。
サルコペニアの視点で考えると、入院による活動制限、体調の悪さによる栄養不足、さらには、リハビリの効果を上げるのに必要な体力づくりなど、栄養はあらゆることの基盤となります。患者さんには、退院後の生活でも参考としていただけるよう、さまざまなアドバイスはもちろん、食べる楽しさを持っていただくために、食事を通しての情報提供、思いを引き立てる会話なども大切にしています。

栄養室
主任
勝野 裕子(管理栄養士)
栄養室
副主任
石田 繁範(管理栄養士)

 

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