大腸がん

病気のおはなし

早期発見できれば、 治癒が見込める大腸がん。 生命線は年に1度のがん検診受診。

進行がんになる前に、見つけるチャンスとは?

日本人が生涯のうちにがんに罹患する確率をご存知ですか?男性62%、女性46%(※1)、なんと2人に1人は罹患しています。適切な治療を受けて治る方もいる一方、残念ながら助からない方もいます。その中で、大腸がんは、がん死亡人数2位(※2)と、特に注意しなければならないがんの一つです。では、大腸がんはどうすれば治る段階で見つけることができるでしょうか。一般に大腸がんの症状は、血便、便秘や下痢を繰り返す排便障害などですが、ほかのがん同様、症状が出たときはすでに進行がんとなっています。治せないほどの進行がんになる前、できれば早期がんのうちに見つける方法(チャンス)は検査を受けること。その一番簡便な方法は大腸がん検診を受けることです。
※1)国立がん研究センター2015調べ
※2)2015年調べ、女性1位、男性3位

チャンスを活かし神様のくれたサインを逃さない。

一般に、35〜40歳を超えると、住民健診や企業健診などで、大腸がん検診の対象となります。そのチャンスを逃さず受けていただくことが大切です。多くの場合、便潜血検査を2日法で検査します。どちらか1日でも陽性となった場合、精密検査つまり大腸内視鏡検査を行います。ときに「自分は痔があるから」と痔からの出血と決めつけて検査をしない方がいます。また、「もう一度、便潜血検査をしてほしい」という方もいます。病気からの出血は、治りの悪い傷からの出血と同じです。たくさん出血するときもあれば、しないときもあるでしょう。もし、次の便潜血が陰性でも安心できる理由にならないのです。検査陽性は神様がくれたサインです。ご自身に大腸精密検査を受けるべきことを知らせるサインであり、大腸がんで不幸な転帰とならないための大切なサインです。陽性となったときはそのままにせず、必ず内視鏡検査を受けましょう。
※当院では、大腸内視鏡検査に従事する医師5人全員が内視鏡専門医であり、安心・安全な検査を提供するように努力しています。

Message

コロナ禍の受診控えでわかった、健診や定期検査の大切さ。

新型コロナウイルス感染拡大は、長期化してすでに2年になろうとしています。当初は、病院も健診など緊急性のない医療を抑制し、さらに再開しても多くの方が受診を控えたため、年間の健診・がん検診受診者数、内視鏡検査数は大幅に減少しました。その結果、多くの病院で進行がんの患者が増え、新型コロナウイルスの二次被害とも言われています。皮肉なことですが、コロナ禍が健診や定期検査の大切さを教えてくれました。当院では、感染防止対策委員会と感染対策チームを中心に、徹底した感染対策を行い、健診や内視鏡検査を安心して受けられるように取り組むことで、皆さんの健康を守ることに全力を注いでいます。

内科一般・消化器科 院長
伊藤 治

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