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抗ウイルス薬レムデシビルは効果ない!?
新型コロナウイルス感染症の治療薬として、日本で特例承認(※)されている抗ウイルス薬「レムデシビル(商品名:ベクルリー点滴静注液)」。その治療効果について疑問視する意見を、WHO(世界保健機関)が発表しました。
※特例承認とは、緊急の使用が必要であり、他国で臨床使用が認められている医薬品について、通常よりも簡略化された手続きで承認し、使用を認めること。レムデシビルは米国での緊急使用許可に基づき、日本で特例承認された。
30カ国が参加した臨床試験結果によると…。
WHOによりますと、「レムデシビル」をはじめ5つの既存薬について、30カ国が参加して大規模な臨床試験を行いました。その結果、いずれの薬も、患者の生存率や入院日数に大きな影響を与えないことを結論づけるデータが得られたということです。
しかし、このWHOの発表に対し、製薬メーカーのギリアド・サイエンシズ株式会社は「試験データに対して査読が行われていない状況である」と反論しています。
米国トランプ大統領にも投与されたレムデシビル。
レムデシビルはもともとエボラ出血熱のために作られた薬で、ウイルスの増殖を抑え、症状を改善する効果が期待されています。また、トランプ大統領に投与されたことでも知られていますね。
ただし、大統領の重症度はわかりませんが、レムデシビルの対象は、原則として重症患者のみ。日本では気管挿管されている患者やECMOを導入している患者などに使われています。
実用化の目標は、1年後。新型コロナウイルス感染症対策はもちろん、医療を進化させるきっかけになることが期待されます。
さて、はたしてレムデシビルの効果はあるのかないのか。その結論は、もう少し臨床データの蓄積を待たなければならないようです。
■詳しくは、「WHOの発表については、WHO最新ニュース「抗ウイルス薬『レムデシビル』など、COVID-19に効果なし」(2020年10月20日)」へ
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